皮むき間伐に初挑戦

本日は、山の日。

えひめ子ども観光大使の子たちは、宇和島市御槇の山の中に入りました。

講師はNPOナナの森の代表である玉城圭隆さん。

安全第一ということで、スタッフとして地元の方々が何人も来てくださいました。

 

台風が接近し、時折大粒の雨が降る中、祓川温泉の前でのオリエンテーション。

森の仕組みやなぜ間伐が必要なのかなど、幾つか基本的なことを学習。

そして一行は山の中へ。

「うわあ、カニだ!!」

ところどころにカニがうろうろしています。

雨でややぬかるんだ地面をものともせず、子ども観光大使の子たちは7,8分歩いて現場へ到着。

 

まずやったのは、

グループに分かれ、一定の区画の中にスギやヒノキが何本あるかという調査。

そして、それぞれの木に番号を付け、木の直径を図っていきました。

これで何が分かるのかというと、一定区画の中に占める木の断面積です。

80,50,30という区切りとなる数字があって、その数値が80を超えていると、お互いの木が順調に成長できないというのだそうです。

 

数値を基に、この林の混み具合が大きいという結論に達したので、次の作業に移りました。

どの木を残して、どの木をのけることにするのかという相談です。

木のまっすぐな度合い、葉っぱの付き具合、傷の有無などを参考に決めていきます。

間違えないように、残す木にはピンクのリボンを巻いていきます。

 

のける木をけっていし、代表で一本の木のまわりに酒、塩、米をまき、清めていきます。

そしていよいよ、間伐作業です。

 

カマで傷をつけ、そこから道具で皮をむく切り口を作っていきました。

逆バナナ状態(?)にして、それぞれの先を子どもたちと大人で持ちました。

玉城さんの掛け声、「レッツ!!!」に続いて、

「きらめ樹(き)~~~!!!!」

メリメリメリッ~~。

樹木の足元から上に向かって皮がはがれていきます。

こうすることで、この木は立ったまま枯れていくのだそうです。

葉が落ち、光が木の根元まで差し込むようになります。

地面に撒かれた自然のタネなどが発芽し、植物が茂るようになり、虫たちが生活できるようになり、より良い状態の自然環境になるのだそうです。

 

雨の中の皮むき間伐体験は、子どもたちに強い印象を残したようです。

玉城さん、スタッフの皆さん、安全第一の作業ができました。

本当にありがとうございました。