自分で漉いた紙をもって、いざ向かったのは四国中央市内の某所。
そこで私たちを出迎えてくださったのは、三島高校書道部顧問の阿部先生でした。
そう、私たちが次に向かったのは、三島高校書道部が合宿をしているところだったのです。
阿部先生が直々にお出迎えくださった後、中に入ると、さらに生徒さんたちが迎えてくださいました。
「こんにちは!」
「こんにちは!!」
優しく素敵な声と明るい表情がとても印象的な生徒さんたちでした。
やはり、全国に通じる道を歩んでいる生徒さんたちは、挨拶から違うなと思いました。
奥の部屋で阿部先生にご挨拶をいただき、早速交流開始。
子どもたちは二つに分かれ、練習の見学に行ったり、生徒さんに一筆書いていただいたりします。
入口すぐ右の部屋では、書道部の生徒さんたちが練習をしていました。
座敷一面にシートが敷いてあり、そこで手本を見ながら書いています。
上からはおそらく練習で書いたであろう作品の数々がぶら下げられています。
私たちはその様子にまず圧倒されました。
「私、お習字習っています。」
「それはいいねえ。」
書道を教えに来ておられる男性の方と、積極的に会話している子もいました。
入り口近くのスペースに長机を用意され、
そこで早速部長さんと副部長さんが、子どもたちの漉いた紙に筆で文字を書いてくださいます。
「お願いします!」
子どもたちより先に、書道部の生徒さんたちが挨拶をしてくださいます。
ここでも、やはり本当に強い学校は心構えが違うなと思いました。
えひめ子ども観光大使の子どもたちは、素敵なお姉さんたちを前にして少し緊張気味でした。
「何と書きましょうか?」
すごく丁寧に聞いてくださる生徒さん。
「ほくの名前を書いてください。」
「『夢』と書いてください。」
「念ずれば……とお願いします。」
次々と頼まれる文字をどんどん引きとって筆を走らせるお二人の生徒さんは、書道部の部長さんと副部長さんでした。
子どもたちは筆一本で芸術的な文字を作り上げるその様子に見とれていました。
出来上がった作品を、子どもたちは本当に大切そうに両手で抱えて運んでいました。
最後に再び部屋に集まりました。
阿部先生、部長さん、副部長さんからお話をいただき、えひめ子ども観光大使の子どもたちからもお礼の言葉を述べさせていただきました。
自分で漉いた紙、そしてそこに三島高校書道部の部長さん、副部長さんが書いてくださった文字。
これは唯一無二の宝物です!
帰り際に部長さん、副部長さんと握手をしながら、部屋を出て、合宿所を後にしました。
お忙しい中、素敵な交流の時間を作ってくださった三島高校書道部の阿部先生、そして生徒さんたち、本当に本当にありがとうございました。
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